・3級までは順調だったのに2級のグレードがどうしても登れない・・・
・二級を登るコツってなにかある?
・外岩で1級や初段の課題を登れるようになりたい!
こんなお悩みに答えます。
結論から言うと、2級を登るためには以下の3つの要素が必要です。
ボルダリング歴8年、ジムスタッフ経験もある私が、2級チャレンジャーの方にぜひ押さえて頂きたいポイントを解説していきます。
これを見れば、ぶ厚い2級の壁を攻略する糸口が見えてくると思うので、二級をおとして上級者の仲間入りを果たしたい方はぜひご覧ください!
ちなみにこんな記事も書いてます。興味のある方はご覧ください。
2級のレベルってどれくらい?
ボルダリング上級者の定義はあいまいな部分がありますが、一般的に外岩で初段のルートを登れるレベルが上級者と呼ばれます。
そして一概には言えないですが、だいたいジムの二級が登れたら外岩の初段を登れるくらいの実力がつきます。
つまり、ジムの二級を登ることができれば晴れて上級者の仲間入りと言ってもよいレベル感です。下のようなイメージになります。
上級者のレベル = 外岩の初段が登れるレベル = ジムの2級が登れるレベル

2級を登る姿は初心者からカッコよく見られること間違いなし!
ムーブの精度や強度がグッと上がる
3級をコンスタントに登れるならすでに一通りのムーブを経験したかと思いますが、2級はそのムーブ1つ1つの精度や強度がより求められます。

ムーブの精度や強度ってどいういうこと?
例えば「デッド」の動きは分かりやすいです。
二級は小さいホールドから小さいホールドへ「デッド」する状況が多くありますが、勢いまかせでいっては、距離が足りなかったり、逆に距離が出すぎてホールドを捉えられません。
このため、身体の引き寄せを確実に行うための筋力(強度)や次のホールドちょうどの距離を出すための精度がより求められます。
「下半身デッド」と「上半身デッド」
「下半身デッド」と「上半身デッド」は私が考えた造語ですが、デッドを下半身と上半身に区別して考える理論です。それぞれ以下の特徴があります。
使うシーン:ガバやガバカチなど比較的持ちやすいホールドから大きく距離を出したい時
動き出し:重心を下げた状態からおこなう
使うシーン:細かく持ちづらいホールドなどムーブを起こしづらい状態から少し距離を出したい時
動き出し:重心を上げた状態からおこなう
下半身デッドの動き方
下半身デッドのイメージとして、「ランジ」の足が切れないバージョンと捉えて頂ければよいです。
下半身デッドは以下の3つの動きに分解できます。
上半身デッドの動き方
二級では多くの課題の核心部分で上半身デッドを使います。
上半身デッドは以下の3つの動きに分解できます。

下半身デッドと上半身デッドどちらとも「上方向の力は足のみで生み出し、腕は身体を壁に引き寄せるのに専念させる」という意識がとても大事です。
呼吸しっかりしてますか?

登っている時に呼吸を意識したことはありますか?実は高難度の課題を攻略するために呼吸はとても大事です。
自分の限界ギリギリのグレードをやっている時などは、集中しすぎてつい呼吸を忘れ、ゴールしてからゼェハァするなんて経験ありませんか?
ギリギリのグレードをやる時こそ呼吸を強く意識する必要があります。なぜなら、息を吐いている間は身体が緩み距離を出しやすくなるからです。
ジムで高難度のルートにトライしていて核心部分で声を上げてる人見たことありませんか?
あれは、声を出せばその間は強制的に息を吐けるため、経験的に呼吸の重要性を理解されているんだと思います。

あまり大声をあげるのは初心者が引いてしまうので考えものですが・・・
オープンハンドで保持力アップ!
2級ルートからホールドが極端に持ちづらくなって、ムーブを起こす前に落ちてしまうことも多くあると思います。
俗に言う保持力が足りないといういうやつですね・・・

ボルダリングはホールドを持ててしまえば勝ちなのでそれだけ保持力は重要な要素です。
保持力アップのために、キャンパスボードでトレーニングする方がいますが、現段階では指を壊してしまう可能性が高いのでオススメしません。
※すでに二級以上登れて指が出来上がっているクライマーにとっては有効なトレーニング方法です
オープンハンドとは?

じゃあどうやって保持力を強化すればいいの?
保持力を強化したい人は、簡単なルートを「オープンハンド持ち」で登る練習をオススメします。
ご存じの方もいるかもしれませんが、ホールドの主な持ち方として「カチ持ち」と「オープンハンド持ち」があります。
「カチ持ち」は、第二関節を曲げてホールドを握るように持つ方法。前腕の筋肉が主に動員される。
「オープンハンド持ち」はその名の通り、手のひらをオープンにして人差し指・中指・薬指の指先(第一~第二関節)を引っ掛けて持つ方法。親指を掌の中に入れるとよりしっかり持てる。背筋が動員される。
カチ持ちは、前腕の筋肉が主に動員されますが、オープンハンドは背筋が動員されます。前腕の筋肉よりより背筋の方が大きく疲れづらいので、オープンハンドの方が有利です。

ボルダリングはいかに大きな筋肉を使って腕の力を分散させるかがポイントですよね
慣れるまで「オープンハンド持ちは」逆に疲れると感じる方もいるでしょうが、この持ち方に慣れてくれば、細かいホールドも背筋の力を活用して持てるようになる = 保持力UPに繋がります。
オープンハンド持ちは、指にも優しくケガのリスクも下がるので一石二鳥です。
オープンハンドの練習方法
ジムで練習するなら、最初は8級など簡単なルートでオープンハンドを試してみてください。8級で慣れてくれば7級、6級、5級とだんだん難しくしていイメージです。
まずは5級を全てオープンハンドで登れることを目標にしてみてください。
仕事が忙しくてなかなかジムに行けない方は、トレーニング用のホールド(Metoliusのロックリングスなど)を家に設置すれば自宅でオープンハンドの練習ができます。

電車のつり革をオープンハンドで持つのもよい練習になりますよ(笑)
実際に使って効果を感じたアイテム
身体のケア編
上達の一番の近道はケガをしないことです。どんなスポーツでも怪我をして初めて体のケアの大切さを実感します。
怪我の予防のため登る前と登ったあとのストレッチは必ず行ってください。そこにプラスアルファで私が実際に使ってよかった or 友人から評価の高かったアイテムを紹介します。
エクスプロージョン ホエイプロテイン
Amazonで★4.4口コミ6000件以上(2022年4月時点)というプロテインです。

私も愛飲しているプロテインですが、1食のたんぱく質含有量が20gと多く、3kgの大容量にも関わらず1万円を切るコスパ抜群のプロテイン。もちろん味もGood!
opove M3 Pro トータルボディケア
Amazonで★4.5口コミ15000件以上(2022年4月時点)というマッサージガンです。

友人から借りて使用しましたが、数分前腕に当てただけでも腕の張りがとれたように感じました(※個人の感想です)やや値が張りますが、整体に通わずセルフケアできることを考えるとリーズナブルかもしれません。
チョーク編
粉チョークは沢山種類があり何を買えばよいか迷うと思いますが、私の結論はずばりコスパ重視です。正直どのチョークも大して変わらないので・・・
また(私も含めて)登っている時に手汗をかきやすい人でいわゆる「ヌメラー」の人は液体+粉チョークの併用がオススメです。
NISHI(ニシ・スポーツ) 炭酸マグネシウム 滑り止め 1kg
Amazonで★4.2口コミ70件以上(2022年4月時点)という粉チョークです。

粉もきめ細かく手に馴染みやすいので粉チョークはこれで十分!ショップで売っている高価な粉チョークを買っていた自分が悲しくなりました・・・
PD9 クライミング液体チョーク
Amazonで★4.1口コミ400件以上(2022年4月時点)という液体チョークです。

手がきれいな状態で液体チョークを手に塗り、しっかり乾かしてから、その上に粉チョークをつけるのが最も効果的だと思います。
まとめ
今回はボルダリング中級者の多くがぶつかる2級の壁を攻略するためのポイントを解説してきました。
内容を整理すると以下の通りとなります。
ボルダリングの魅力をより多くの方に知ってもらうため、今後も初級者・中級者に向けて参考となる情報を発信していきたいと思います。
ちなみにこんな記事も書いてます。興味のある方はご覧ください。
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