日本時間の23日23:30に米国株式市場が開いてから、米国株特にハイテク株は軒並み大きな下落を見せました。
しかし、その後FRBのパウエル議長の発言により回復し、S&P500指数もプラスに転換しました。
1日で大きな値動きがあった米国株市場ですが、今後の米国株投資はどうなるのか?について紹介したいと思います。
価格変動が大きいと不安になりますよね・・・
FRBパウエル議長の発言を受けて
米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は、日本時間24日未明、上院銀行委員会で開かれた経済状況に関する公聴会で証言しました。
そのなかでこのような発言がありました。
「完全雇用が実現し、インフレ率が2%に上昇し、当面2%を若干上回る水準で推移する軌道に乗るまで、金利をゼロ近辺に維持する」
金利が低い=株価が上がる
と言われているので、米国株の当面の見通しは明るいと思います。
とりわけ大きな値動きを見せたテスラ(TSLA)
一時下落が大きかったハイテク企業の中でも、インパクトがあったのがテスラ(TSLA)です。
開場するやいなや一時10%以上下落しましたが、最終的には前日比-2.2%まで持ち直しました。
それでもここ一か月間のパフォーマンスを見ると下落基調です。
下のチャートから分かる通り、
先月25日の895ドルから現在の698ドルまで28%以上も株価が下落していることが分かります。
テスラCEOであるイーロンマスク氏の資産が一日で1.6兆円減となったことが話題になっていましたね
テスラに傾倒しているArk investの動向
以前からテスラをそのETFに組み込んでおり、宇宙株ETFでも注目を集める投資会社Ark investの動向についてです。
Ark investはこちらの記事で詳しく解説しているので、ぜひご覧ください!
23日のテスラ株急落を受けて、Ark investは、3本のETF内でテスラ株を合計24万548株同日中に購入したようです。
また、Ark investをひきいるキャシー・ウッド氏は、ブルームバーグラジオとのインタビューでこのように語ったようです。
同氏は自身のETFチームが「これによって流動性が供給されることに好感を抱いており、極めて健全な急落だと考えている」とし、「私に分かっているのは、われわれが引き続き価格および若干興味深くなった価格に目を光らせているということだけだ」と語った。
引用:Bloomberg
一時テスラが13%も下落したものの、「極めて健全な急落で好感をもっている」と評価するあたり、自信の強さの表れと感じます。
私は狼狽売りしそうになったのでキャシーさんを見習いたいです・・・
大きな下げとなったヴァージンギャラクティック(SPCE)
ARK invesetの宇宙株ETFに組み込まれるのでは?という期待から、
最近(2月12日付近まで)調子のよかったヴァージンギャラクティック(SPCE)は前日比-6.3%と大きく下がりました。
いまだ収益がほとんど出ていないこと、テスト飛行の失敗などもあり、企業としての安定感はありません。
下落局面では投資家はリスクのある投資行動を控えるため、多く売られたのだと思います。
バークシャーが買ったベライゾン(VZ)とシェブロン(CVX)
は買われた
2/17にバフェット氏が率いる投資会社バークシャー・ハザウェイが、
米通信大手のベライゾン・コミュニケーションズ(VZ)と米石油大手シェブロン(CVX)に巨額投資したことが話題となりました。
通信と石油(エネルギー)は景気が弱い時に強いと言われますが、どちらも今回のハイテク株下落の局面で買われ株価が上がりました。
分散投資がいかに大切かが改めて分かりましたね
まとめ
最初の方で述べた通り、パウエル議長の発言で急落した市場は回復し、今後も低金利が続く中で米国株の成長が期待できると考えています。
バブル相場と言われている中こうした一時的な急落はこれからも起きると考えられます。
Ark investのキャシー氏が言われているように、急落しても「良い調整であった」と言えるくらいに、自信をもって株を保有出来たらいいなと思います。
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