ビットコインのマイニング企業MARA・RIOTの比較

ビットコインの価格上昇に伴い、ビットコインのマイニング関連企業の株価が急上昇を見せています。

しかし以外にもビットコインのマイニング企業について調査している記事がない・・・

ということで、ナスダックに上場しているビットコインマイニング企業大手2社について調査しました。

調査したビットコインマイニング企業
  • マラソン・パテント・グループ (MARA)
  • ライオット・ブロックチェーン (RIOT)

これからビットコインのマイニング投資を検討されている方には、参考になる情報と思いますので、ぜひ最後までご覧ください!

※2021年4月追記
MARAに関してはこちらで最新情報もご紹介しているので、ぜひご覧ください。

なぜビットコインのマイニング企業株に着目したか?

ビットコインチャート

「金(ゴールド)の価格が上昇する局面では、金鉱株の株価が大きく上昇する

これは金の採掘コストは一定ながら、金価格が上昇した分だけ採掘企業は利益を得られるため、株価が大きく上昇するためです。

詳しくはこちらの記事をご覧ください

これと同じことがビットコインのマイニング企業にも言えるのではないかと考えました。

そしてビットコイン価格が上昇している今、マイニング企業株への投資を検討した次第です。

2020年11月からマイニング企業株は急騰

実際2020年11月中旬からのビットコイン価格の上昇に伴いマイニング企業の株価は急騰しています。

ちなみに、今回のビットコインの価格上昇はビットコインのマイニング難易度が11月3日に過去2番目となる16%の下落率となったことが大きいと考えられます。

マイニング難易度

ビットコインはマイニング専用の計算機によって採掘されますが、マイニング難易度とは計算の難しさを示す指標です。

この下落率は2012年にマイニングに特化したコンピュータが登場して以来とのことで、どれだけ大きな下落率であるかが良くわかると思います。

マイニング難易度やハッシュレートから、投資判断をする方法についてはこちらの記事をご覧ください。

採掘難易度が下がる⇒採掘企業の収益性UP⇒株価上昇となるので、

今がビットコインのマイニング投資の絶好のチャンスということになります。

じゃあどの銘柄に投資したらいいの?

ということで、株価が急騰中のビットコインマイニング企業大手2社について調査しました。

まずは、ビットコイン大手マイニング企業であるMARAとRIOTの概要と直近数か月でどれだけ株価が上昇しているのかを見てもらいたいと思います。

マラソン・パテント・グループ (MARA)

マラソンパテントグループ(MARA)は、特許の取得・貨幣化・商業化に従事する会社です。個人発明者からフォーチュン500社に至るまで、所有者から特許及び特許権を取得しているようです。

MARA概要(2019年時)
  • 時価総額 13.9 億ドル
  • 売上 200万ドル
  • 配当 N/A

MARAの株価推移

mara-price

マラソンパテントグループ(MARA)の株価は2020年11月18日の2.89ドルから2021年1月8日には26.39ドルと2か月弱で900%の急騰を見せています。

ロビン
ロビン

2か月で株価9倍はえぐいですね・・・

ライオット・ブロックチェーン (RIOT)

ライオットブロックチェーン(RIOT)は、BitcoinとEthereumブロックチェーンに焦点を当てて事業を展開するソフトウェア&プログラミングの会社です。

RIOT 概要 (2019年時)
  • 時価総額 13.5 億ドル
  • 売上 800万ドル
  • 配当 N/A

RIOTの株価推移

riot price

ライオットブロックチェーン(RIOT)の株価も、2020年11月18日の5.25ドルから2021年1月8日には26.59ドルと2か月弱で500%の急騰を見せています。

ロビン
ロビン

2か月で株価5倍もかなりの急成長です

MARAとRIOTの業績比較

マラソンパテントグループ(MARA)もライオットブロックチェーン(RIOT)も直近の株価の上昇率はえげつないので投資対象として魅力的です。

しかし多くの方はこんな疑問を持たれると思います。

企業の安定性はどうなの?

ということで、続いてビットコインマイニング企業マラソンパテントグループ(MARA)とライオットブロックチェーン(RIOT)の業績をキャッシュフローの観点から比較することにしました。

比較対象のキャッシュフローは下記2パターンです。

MARAとRIOTで比較するキャッシュフロー
  1. 2016年~2019年の年度別キャッシュフロー
  2. 2020年の4半期ごとのキャッシュフロー

なぜ2種類のキャッシュフローを見るのか?

ロビン
ロビン

過去数年の傾向と大きな値動きのあった直近2020年の両方見る必要があると考えたためです。

MARAとRIOTの過去数年の業績

mara chart per year

※縦軸の単位は100万ドル

riot chart per year

※縦軸の単位は100万ドル

マラソンパテントグループ(MARA)とライオットブロックチェーン(RIOT)の両社に言えることですが、営業CFは近年マイナスが続いています。

特にライオットブロックチェーン(RIOT)は2018年、19年と営業CFで大きなマイナスを出しています。にも拘わらず2018年は投資CFが大きくマイナスであり積極的に投資を行っていることが分かります。

ライオットブロックチェーン(RIOT)は業績が悪くてもバンバン借り入れや増資を行い、投資も積極的に行っていく攻めた企業という印象を持ちました。

一方マラソンパテントグループ(MARA)はライオットブロックチェーン(RIOT)と比較すると資金の動きが少なくRIOTよりかは安定感のある印象を持ちました。

マラソンパテントグループ(MARA)の売り上げはライオットブロックチェーン(RIOT)の4分の1しかないですが、時価総額はRIOTより4000万ドル大きいことからも

企業としての安定感が評価され、将来的に大きな利益を生み出す(企業価値が大きい)と市場から評価されていると言えるかと思います。

キャッシュフロー(CF)

・営業CF:本業で稼げばプラス。本業が赤字ならマイナス。
・投資CF:投資したらマイナス。資産を売却したらプラス。
・財務CF:お金を借りればプラス。お金を返済すればマイナス。
・フリーCF:自由に使えるお金(フリーCF = 営業CF + 投資CF)

MARAとRIOTの直近2020年の業績

mara chart 2020

※縦軸の単位は100万ドル

riot chart 2020

※縦軸の単位は100万ドル

2020年の短期間で評価すると、マラソンパテントグループ(MARA)とライオットブロックチェーン(RIOT)の両社とも似たような動きをしています。

特に急上昇の始まった11月直前の第3Q(7月1日~9月30日)には財務CFが大きくプラスであることから、借り入れや増資を増やし積極的に投資を行っていることが分かります。

ロビン
ロビン

この記事執筆時点では、株価が急騰した第4Qの業績はまだ発表されていませんでしたが、どうなるかが非常に楽しみですね。

まとめ

ビットコイン価格の上昇に伴い急騰しているマイニング企業大手2社の業績について今回調査しました。

結論としては、過去数年の業績を確認した範囲内での印象としてはマラソンパテントグループ(MARA)の方が安定感を感じます。

また、こちらの記事で紹介している通り、株価が下落する局面でもMARAの方がダメージが少ないと言えます。

いまだビットコインの価格変動が大きいので、ビットコインのマイニング投資をするならポートフォリオの1~3%の範囲内で行うことをオススメします。

個人的にはビットコインは長期的に価格が上昇すると考えているため、マラソンパテントグループ(MARA)株を長期保有する選択肢はあると思います。

ぜひ、検討してみてはいかがでしょうか?

ちなみに、私はビットコインも保有してますが、ビットコインの売買はコインチェックを使用しています。

ビットコインはいまだ価格変動が大きいので、アプリの使い勝手がよく、直感的に売買ができるためコインチェックは気に入っています。

コインチェック

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