テレワークに集中できない人は部屋の環境を職場快適基準に合わせよう

コロナの影響でこれまで以上にリモートワークをする機会が増えました。

リモートワークのメリットが謳われる一方で、こんな悩みの声もよく聞きます。

家の中は何となく集中できない・・・

それもそのはず、

家は快適さを追求して作られた空間であり、決して仕事に適した空間ではないからです。

そこで、今回は仕事に適した空間とはどういうものかについて調査し、

どうすれば家の快適さを残しつつ、仕事(作業)に適した空間を作り上げられるか?

についてご紹介したいと思います。

家での作業効率を上げたいと思いっている人には参考になる情報かと思いますので、ぜひご覧ください。

現在のリモートワークの実施率

パーソル総合研究所が発表している、2020年11月18日~11月23日の期間で実施した2万人規模の調査「第四回・新型コロナウイルス対策によるテレワークへの影響に関する緊急調査」によると、

正社員のテレワーク実施率が24.7%、非正規雇用※の実施率は15.8%、
※非正規雇用:パート・アルバイト、契約社員、嘱託社員、派遣社員

つまり、テレワーク実施率は全体で40.5%となり、緊急事態宣言が発令されていない期間でもかなりの人数がリモートワークしていることが分かります。

リモートワークしている人の中には、サテライトオフィスなど家以外のスペースを活用する方もいるかもしれませんが、大半の方が家で仕事をしていると思います。

しかし、リモートワークは通勤時間が無くなる等のメリットがある一方で、作業効率が落ちるといった声も多く聞きます。

どうして家では作業効率が落ちるのか?

お子さんのいる方は、その相手をしなければならないといったケースもあるかと思いますが、

今回は、室温や湿度、明るさなど家の環境に注目して調査しました。

リモートワークに適した環境

厚生労働省が、「事務所衛生基準規則」と「情報機器作業における労働衛生管理のためのガイドラインを」参考に発表している自宅等でテレワークを行う際の作業環境整備のポイントが下の図です。

Work environment

作業スペースの広さ

「事務所衛生基準規則」では設備の占める面積を除き、10m3以上の空間とされています。

いまいちピントきませんが、すこし整理してみると・・・

10m3は1辺2.15mの立方体と同じ体積となり、仮に部屋の高さが2.15mと仮定した場合、

設備の占める面積(デスクが占める面積?)を除き、1辺2.15mの正方形分くらいのスペースが必要になる計算です。

つまり、大の字で寝転がれるくらいのスペースは最低でも必要と覚えておけばいいですね。

窮屈な空間での作業は確かに疲れるので、少しゆとりを持たせた空間で作業するのが好ましいですね。

ロビン
ロビン

大の字で寝転がれるくらいのスペースって結構大きい・・・

部屋の温度と湿度

「事務所衛生基準規則」では、建物内の室温を17度以上28度以下、湿度を40%以上70%以下に保つよう定められています。

温度の幅が少し広すぎるので、もう少し詳しく調べてみると「職場快適基準」というものが存在しました。

「職場快適基準」としては、夏季は24~27℃、冬季は20~23℃の温度、50~60%の湿度が日本では推奨されているようです。

この部屋温度に設定するには、エアコンの利用が必須となりますね。また、最近は除湿が可能なモデルもあります。

冬場はカラカラになりやすいので、湿度を上げるには加湿器の利用が好ましいですね。

適した温度・湿度に設定するには、現在の正確な温度・湿度を知る必要があります。

部屋の温度と湿度を知るにはどうしたらいいの?

温湿度計は巷に多くあふれていますが、計測機器専門メーカであるdretec社の温度・湿度計は、信頼性やデザインの面でオススメです。

ウォールシェルフの上に設置すれば、デスクの上を邪魔することもなくさらに便利ですよ。

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机上の明るさ

「事務所衛生基準規則」では机上の明るさは300ルクス以上とされています。

明るさを測れる照度計を購入しようとすると、数千円~数万もしてしまいます。

工業用目的が多いからかデザインが武骨で部屋のインテリアにもあまり適さないため、わざわざ購入するのはオススメしません。

じゃあどうやって明るさを測ればいいの?

実は今では無料のスマホアプリで計測できます。

こちらの記事でいくつかスマホアプリが紹介されていましたので、参考にしてください。

照度計アプリのおすすめ5選。精度の高い人気測定スマホアプリとは? | セレクト
おすすめの照度計アプリをお探しの方へ。今記事では、照度計アプリの魅力や選び方から、おすすめのアプリまで詳しくご紹介します。簡単に測定できるアプリも解説するので、iPhone&Androidユーザーの方は、ぜひ有効活用してみてください!

窓の必要性(部屋の換気方法)

窓も開けずに部屋に長時間いると、部屋に二酸化炭素が充満し頭がぼ~っとしてきます。

嫌な匂いもこもってしまうので、適度な換気は必要ですよね。

ロビン
ロビン

冬場の換気は辛いものがありますが・・・

窓が複数ある場合は対角線上の窓を開けると効果的というのはご存じの方多いと思います。

しかし、集合住宅などで部屋に窓が一つしかない場合、あるいは戸建て住宅で窓のない部屋の換気は、どのようにすればいいのでしょうか。

部屋に窓が一つしかない場合

wind stream

出展:ウェザーニュース

図のように窓が一つしかない場合は部屋のドアを開けて、扇風機などを窓の外に向けて設置すると効果的なようです。

これにより部屋の汚れた空気を効率的に外へ出すことができます。

部屋に窓がない場合

wind stream without window

出展:ウェザーニュース

図のように部屋に窓がない場合は、部屋のドアを開けて扇風機を設置し部屋の外に空気が流れるようにします。

浴室や洗面室、トイレなどに設置されている換気扇を運転すると、他の部屋から流れてきた空気も効率的に家の外に出すことができます。

とくに住宅の換気扇の中でも排気量が特に大きい台所の換気扇を運転することで、効果的に換気することができるようです。

このように部屋の換気に扇風機が必要となりますが、よりコンパクトなサーキュレーターがオススメです。

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まとめ

厚生労働省が発表しているリモートワークに適した作業環境をベースとして、部屋で集中して仕事(作業)するための空間についてご紹介してきました。

内容を整理すると以下の通りとなります。

部屋で集中して作業するポイント
  • 部屋を「職場快適基準」の温湿度に設定する
  • 机上の明るさを300ルクス以上に設定する
  • 窓が少ない(無い)部屋の換気にサーキュレーターを活用する

これからもリモートワークや家の時間をより快適に過ごすために、参考とする情報の発信を続けていきたいと思います。

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