「テレワーク・リモートワーク向け「カフェサービス」を始めるなら?」
というテーマで、前回の記事で過去のカフェの需要について調査し、2021年のカフェ需要について以下の通り推測しました。
詳細はこちらの記事をご覧ください。
今回は在宅勤務でカフェ空間を演出する「カフェサービス」の適正価格およびサービスに与える付加価値について検討していきたいと思います。
在宅勤務でカフェ空間を演出するサービスの適正価格
前回の検討で「2021年のカフェ代の週間支出金額は全世帯平均で約160円」と推測しました。
全世帯平均というのは、カフェに全く支出しない世帯を含めての平均ということになります。
仮にこれまでカフェに支出しなかった層も取り込もうとするのであれば、全世帯を意識した価格設定を行う必要がありますね。
カフェ利用層の支出金額
ただ今回はカフェを日常的に利用する世帯(全世帯の30%)をターゲットと考えたいと思います。
全世帯平均の支出をカフェ利用世帯の支出に換算すると、週間平均支出は533円となります。
160 x 10 ÷ 3 = 533円
店舗であればコーヒー2杯分の価格ですね
カフェ空間を演出するサービスの適正価格
在宅勤務でカフェ空間を演出するサービスの適正価格を検討するにあたり、仮にお試しで1か月(4週間程度)利用するユーザー向けの価格として考えたいと思います。
となるとサービス価格は上記カフェ利用層の週間支出金額 533円 x 4週間 = 2133円 つまり2000円程度が妥当な価格となりそうです。
利益や必要経費等はここでは置いておいて、カフェの需要から算出したサービスの適正価格は約2000円となりました。
この価格帯でやれることの中で競合といかに差別化を図るかが重要となります。
私のような一般人が一体どんな付加価値を提供出来るでしょうか?
在宅勤務でカフェ空間を演出するサービスの付加価値とは?
コーヒーや紅茶の専門家であればシンプルに自分がおすすめの商品を提供するというのもいいと思います。
なぜなら専門家のオススメというだけで付加価値があるからです。
私のような一般人がその土俵で勝負しても勝てっこないので、ドリンクの提供にプラスアルファが必要となると思います。
これに対して以下2つの側面から考えてみたいと思います。
店舗カフェの付加価値の再現って?
皆さんがカフェを利用する目的はなんでしょうか?
コーヒーや紅茶、サンドウィッチなどの商品を目当てで利用する方もいるでしょう。
しかし私を含め多くの方は、友達とのおしゃべり、仕事や勉強、Youtube鑑賞などなど…
カフェ空間で過ごすことを目的としていると思います。カフェのような落ち着いた空間であれば、会話が弾むし、作業に集中できるからです。
つまり店舗カフェに求められるカフェ空間を自宅でいかに作り出すかがサービスの肝となると思います。
落ち着ける空間、リラックスできる空間って?
それではカフェのような落ち着く空間とはどのようなものでしょうか?
カフェをよく利用する方ならお気づきのことと思いますが、カフェと言えば間接照明とBGMです。
間接照明に関しては、ググってみると千円以内で中々オシャレなものが見つかるため、比較的簡単に調達可能と言えそうです。
一方BGMに関しては、ユーザー自身のスマホを活用してもらうのが良いと思います。
Youtubeなどで作業用BGMで調べればいくらでも出てくるので、事前にリサーチしてその中からオススメをこちらで紹介する形が良いかと思います。
「ただスマホから音楽流してください」では味気ない気もするので、スマホ用スピーカー(これも数百円で見つかる)を提供するのもありかと思いました。
このように、コーヒーや紅茶にプラスアルファを付け足すことで、より店舗に近いカフェ空間を感じてもらうことができるのではないでしょうか?
家ならではの付加価値って?
店舗カフェの付加価値を再現するだけでは、ユーザーにとってわざわざ在宅勤務向け「カフェサービス」を利用するメリットが少ないと思われます。
好きな人は自分でカフェっぽい空間を整えるでしょうし・・・
そこで店舗カフェにはなく家ならではの利点はなんだろう?と考えたところ、
「カフェと違ってワイワイできる」「ドリンクや軽食以外も提供できる」というのを思いつきました。
みんなでワイワイの定番「ボードゲーム」
特に家でおしゃべりする時のお供にお勧めしたいのがボードゲームです。
なじみある「人生ゲーム」のように気楽に楽しめるものから、戦略が必要とされる本格的なものまで多種多様なボードゲームが存在し簡単に購入することができます。
価格も数百円から1万を超えるものまでピンキリですが、ユーザーの意向に沿ったボードゲームをカフェとセットで提供出来れば、
おしゃべりプラスアルファでより楽しい体験を提供出来るのではないでしょうか。
「蔦屋書店」のようなカフェと書店の組み合わせ
カフェ(スターバックス)+書店の成功例として「蔦屋書店」が有名ですが、カフェと本の相性は良いことが知られています。
それならば一人でゆったりくつろぎたい人に向けては、本をカフェとセットで提供するのも良いと思いました。
テレワーク・リモートワークの拡大により、これからの時代は在宅時間が増えることが予想されます。
時間に余裕が生まれ新しいことに挑戦する人が増える中で、情報収集の媒体の一つとして本の需要はまだまだ伸びると思います。
本のジャンルとしては、副業・資産形成・趣味などの需要が増えていくでしょうか。
まとめ
前回のカフェの市場調査結果をもとに、在宅勤務でカフェ空間を演出する「カフェサービス」の価格と付加価値について検討しました。
今後はこの「家カフェ」サービスを開始するにあたり、どのようなプラットフォームを活用していくのが良いか考えていきたいと思います。
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