【具体例アリ】転職の中途面接で絶対に聞かれる退職理由の正しい作り方

・面接で前職の退職理由は本音で答えていいの?
・ 説得力のある退職理由の答え方が分からない・・・

こんなお悩みに答えます。

結論から言うと、説得力のある退職(転職)理由には不可抗力性と一貫性の両方が必要です。

ここの記事では、退職理由の作り込みが重要な理由説得力のある転職理由の作り方を具体例と共に解説します。

誰が聞いても納得できる退職理由を作ることができれば転職の成功率は大きくアップします。

特に転職回数が多く悩んでいる人にも効果がある方法なのでぜひご覧ください!

この記事を書いている人↓

Aki
Aki

外資メーカ勤務の32歳(男)|理系院卒|転職3回、投資歴6年、ボルダリング歴10年|
詳しくはプロフィールをご覧ください。

フォローする

転職活動では退職(転職)理由の作り込みが大切

なぜ退職理由の作り込みが大事なのか?それは転職活動で最も重要と言っていい「転職の軸」に深くかかわってくるからです。

ちなみに転職の軸の作り方については【最優先】転職活動の軸の作り方と例を解説!「軸ずらし転職」とは?で紹介しているので興味のある方はご覧ください。

退職を検討する人は出産、大きな病気、転勤などを除いて、現職に不満を感じている人が大多数だと思います。このため基本的に現職に不満を感じている内容=退職(転職)理由になりますが、この不満を解消するために転職活動を行います。

このように転職活動の軸は退職理由から発生するものなので、転職の軸と退職理由につながりがないと矛盾が生じてしまいます。

矛盾が生じると企業側から見ても「うちに入社してもすぐに辞めてしまうのでは・・・」と思われ、せっかくのチャンスを逃してしまいます。このため、退職理由は慎重に作り込む必要があります。

転職理由に必ず入れるべき2つの要素

転職理由には必ず不可抗力的な理由かつ内容に一貫性を持たせるように意識してください。なぜなら、不可抗力的な理由は内容に説得力を持たせ、一貫性は信頼感を相手に与えるからです。

採用側の人間からしたら自分は顔も知られていない赤の他人という意識を持つことが大切です。誰しも赤の他人が真っ当な人物かどうかは慎重に見極めようとしますよね?

転職活動の中途採用面接では経験・スキル以外でもこうした人物の見極めは常に行われています。

不可抗力的な理由

不可抗力的な理由というのは個人の努力ではどうしようもない理由ということです。例えば退職理由が残業時間だったとして考えてみます。

退職理由が残業時間の場合

候補者
候補者

納期に追われる仕事で残業が多くライフワークバランスが保てなかった

一見不可抗力的な理由であるように思えますが実はそうではありません。自分が採用側の立場だったら「この状況を改善するために何かアクションを起こしたのか?」と聞きたくなると思いませんか?

こうした理由は、相手につっこむスキを与えてしまい、上手く答えようとしてボロが出る可能性があるためおススメしません。

不可抗力的な理由への変換

上記の退職理由の場合、納期に追われるということは、その産業内での立ち位置が根本的な原因かもしれません。一般的に上流工程の方が納期に余裕があり、下流にいけばいくほどしわ寄せがきて忙しくなるからです。

このため、「残業時間」でははく「産業内の立ち位置」に不満があると変換してみると良いです。産業内での会社のポジションは個人でどうこうできるものではない(不可抗力)です。

例えば次の通り

候補者
候補者

業界の下流工程のため関わる製品・サービスが限定的で毎日のルーティンワークに物足りなさを感じた

このように不可抗力な理由であれば説得力のある退職理由と言えます。また、志望動機として例えば次のようにつなげられます

候補者
候補者

より上流工程で複数の製品・サービスに関わりそれらをインテグレートする仕事に興味があり貴社を志望した

本音の退職理由を少し違う視点で見ることで、不満が解消できるのに加えて、企業へ上手くアピールできるようになります。

一貫性のある内容

一貫性のある内容というのは、ブレなくつながっている内容ということです。

言っていることがちぐはぐな人を信用できますか?ましてや赤の他人(候補者)だったらどうでしょう。学校を卒業してからなぜ新卒でその会社に入りなぜ退職を考えたかに一貫性を持たせることが大事です。

ここでいう一貫性とは毎回同じ理由ということではないので注意してください。むしろそれは絶対にNGです。過去の失敗から学ばない人だと思われてしまいます。特に転職回数が多い人は注意してください。

私は20代の内に転職を3回経験したので退職理由に一貫性を持たせるのに苦労しました。結論としては以下の書き方がオススメです。

一貫性のある転職理由の書き方

学校卒業後〇〇をしたいと思いA社に入社した。
A社では〇〇に携わりやりがいを感じつつ、✕✕という点で物足りなさを感じB社に転職した。
B社では〇〇と✕✕が満たされたが、新たに△△に挑戦したいと思ってC社に転職した。
C社では〇〇と✕✕と△△が満たされたが、新たに◇◇に興味をもちD社に・・・

このように一貫性のある内容であれば相手に信頼感を与えることができます。またキャリアの繋がりを意識した内容とすることで、どういう判断基準をもっているかを採用側に伝えることができます。

中途採用面接では経験・スキルが評価されますが、こうした考え方や人物面は常に評価されていると考えておいた方が良いです。

まとめ

ここまで、私が実践して効果のあった退職理由の作り方について解説してきました。

どれだけ人間的に素晴らしく魅力的な人でもそれが相手に伝わらないのは大変もったいないと思います。

自分が採用側だったらどう思うか?どうすれば上手くアピールできるか?という視点で、説得力のある退職理由を考えてもらえれば幸いです。

みなさまの転職活動が上手くいくことを切に願っております!