こんなお悩みに答えます。
結論から言うと、下記の5つの視点で客観的に自分の市場価値を見極めることで妥当な希望年収がみえてきます。
この記事をみれば、自分の希望通りの年収を転職先に根拠をもって説明できるようになり、転職で年収UPの可能性高めることができます。
転職の成功・失敗を判断する一つとして、給与が上がったかどうかは大きな指標です。転職で後悔したくない人にとっては参考になる内容と思いますので、ぜひご覧ください!
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なぜ自分の市場価値を知る必要があるのか?
なぜ自分の市場価値を正しく知る必要があるのか?について解説します。
多くの方は学生時代の就職活動を経て、日本の場合は、だいたい新卒一括採用で企業に就職します。そして初任給を受け取り、年功序列の企業であれば年次が上がるごとに月給が数千円程度上昇していきます。
数年たつと社内制度によりますが、昇進試験(ない場合もある)などを経て、昇進で給料がぐんと上がる会社もあるでしょう。多くの会社では、職制(ポジションのランク)ごとにだいたいの給与レンジが決められているので、上司や先輩などを見ていれば、将来自分がどれほど受け取れるかイメージはつきやすいと思います。
一方、転職活動においては、自分で自分の給与(年収)を決めていく必要があります。これはある意味転職活動中における特権ではありますが、自分の価値がどれくらいか?どれほどの給与(年収)に見合う働きをできるか?即答できる人は少ないと思います。なぜなら、転職活動をして初めて自分の市場価値を考えることになるからです。
このため、企業に希望年収を伝える前に、まずは自分の市場価値を考えてみることをオススメします。
転職活動における市場価値の5大要素
転職活動における市場価値は以下の5要素で決まってくると私は考えています。
それぞれ具体的に見ていきたいと思います。
求められている職種かどうか
身も蓋もないことを言ってしまうと、今の職種である程度の市場価値は決まってしまいます。需要が高い職種ほど市場価値は高いといえます。分かりやすいのが、技術系だとITエンジニア、事務系だと営業職です。
中途採用(経験者採用)では、基本的に即戦力が求められているため、未経験の人より経験を積んだ転職者の方が有利ですし、提示される給与(年収)高くなる傾向にあるようです。
いまの会社が成長産業かどうか
また、成長している業界で働いていた方が、衰退している業界で働いているより、引き合いは多いと感じます。成長業界では人手が足りていないことが多いためです。引き合いが多い(需要が高い)=市場価値が高いといえます。
職種と似たような理由で同業界の方が異業界から来た人よりも勝手がわかっているためすぐに活躍できる可能性が高いからです。
さらに衰退産業と成長産業のどちらでも働いた経験から言わせてもらうと、衰退産業では、以下のような負のスパイラルに陥ってしまうため、やはり経験できる仕事の幅という意味では成長業界にいる方が多いと感じました。
新しい価値を生み出せない=新しいことをするチャンスに恵まれない(成長の機会がない)となり、アピールできる内容が狭まってしまう可能性があります。
もちろん厳しい環境下で試行錯誤して乗り越えた経験というのは、十分に評価されるものです!
年齢別の市場価値
一概に年齢が若ければ若いほど市場価値が高いということではなく、企業がどのような人材を求めているかによると言えます。
例えば、考え方が柔軟な人材を採用して、自社で育てていきたいという、第二新卒を好む会社もあるでしょうし、ある程度の業務経験と専門性をもった人材を採用したい企業もあるでしょう。また、リーダシップを発揮してプロジェクトを進められる即戦力を求めてている会社もあると思います。
ちなみに私が思う年齢別の戦い方は以下の通りです。求人票に以下のキーワードが含まれていれば参考になります。私は30代前半なので分かる範囲(30代前半)までとさせて頂きます。
これまでの実績
実績とは、今の仕事で達成した成果や経験のことを指します。転職活動でアピールできる実績とは、以前に仕事やプロジェクトで達成したこと、スキルアップしたこと、特に評価の高かったことなどをまとめたものです。
実績にもレベルがあり、一般的により難易度の高いことを成し遂げた方が高い評価を得られ、市場価値も高まるといえるでしょう。また、それが会社の力(ネームバリューや社会的信用)でなく、個人に依存するものであればなおさらです。
実績を整理するにあたっては、キャリアの棚卸しが必要ですが、具体的な方法については、こちらで紹介しているので、ご覧ください。
【誰でもできる】転職活動におけるキャリア棚卸しの5つのポイント
今の企業規模
基本的に転職活動ではあくまで転職者本人のキャリアや実力を見極められることになりますが、いまの企業の規模感は評価の対象になることがあります。
一般的に企業規模が大きい大企業に勤めていた方が、市場価値は高いといえるでしょう。理由は2つあります。
1つ目は大企業ほど仕事のスケール(関与する人間の数やプロジェクトの規模)が大きく、そこで成果を出したことは評価されやすいからです。
2つ目は大企業の方が倍率の高い入社試験を通過した優秀な人材が多いため、ハズレを引く可能性が低いと考えられるからです。
まとめ
この記事では、自分の市場価値をはかるために必要な5つの視点をご紹介しました。
これらを考慮したうえで、根拠をもって希望年収を伝えて、満足のいく転職を実現して頂けると幸いです。
・年収を上げたいけど希望年収の伝え方が分からない
・自分の市場価値ってどれほどあるの?