MaaSについて説明できる?サービス内容とコロナの影響

最近ニュースや各種メディアでよく聞くようになった「MaaS」というキーワード。

なんとなくは理解しているけどいまいちピンとこない

なんとなく自動車業界の話かな

といった感じで、意外とMaaSについて理解している方は多くないと思います。

そこで、今回はMaaSの起源から現在どのようなサービスが展開され始めているかについて調査しました。

加えて2020年に起きたコロナショックによって、これにどのような影響があり、新たにどのようなニーズが生まれるかを考えてみました。

これを見れば、MaaSの概要について理解できると思いますので、興味のある方はぜひご覧ください。

MaaSについて

MaaS(マース)とは(Mobility as a servise)の略であり、直訳すれば「サービスとしてのモビリティ」となります。

モビリティ全体に言えることなので、自動車に限らず電車や自転車も対象として考えられています。

ざっくりいうと、電車やタクシーなど複数の交通手段を使って快適に目的地に到達できるようになるサービスと言えます。

交通手段の確保や宿泊施設の予約など、「あそこに行きたい」と思ってから目的地に到着するまで、

どれだけユーザーのストレスを無くすかというのがポイントとなります。

MaaSの起源

MaaSは北欧フィンランドの首都ヘルシンキで生まれました。

MaaS Global社の CEOで「MaaSの父」と呼ばれるサンポ・ヒエタネン氏が2014年にヘルシンキで開かれたコンソーシアムでMaaSの概念を発表し、

翌年、MaaS Global社から送り出されたスマートフォンアプリ「Whim」(ウィム)がパイオニアと言われています。

現在展開されているサービス

具体例として鉄道各社のMaaSに対する取り組みを紹介したいと思います。

JR東日本
SuicaのID番号とクレジットカード情報を登録することでタクシーやシェアサイクルなど複数の交通手段を利用できる、都市型のMaaSアプリ「Ring Pass」を提供しています。
また、自社のみでなく他の私鉄や空運業界とも共同で実証実験を行っています。

東急電鉄
JR東日本と協力し、伊豆地方において、観光客が鉄道・バス・AIオンデマンド乗合交通・レンタサイクルなどの交通機関を、スマートフォンで検索・予約・決済、目的地までシームレスに移動できる日本初の観光型MaaSアプリ「Izuko」を提供しています。

JR西日本
せとうちエリアにて、登録した立ち寄り地すべてのルート検索を行い、旅行行程を作成できるスケジューラー機能や出発から目的地までの移動をオンラインで予約・決済できる機能を搭載した観光型MaaSアプリ「setowa」を提供しています。

ロビン
ロビン

同業他社や業界の垣根を越えての連携がポイントとなってきそうですね

コロナショックの影響

現在各社が取り組んでいるサービスを見てみると、シームレスな移動というのが一つキーワードとしてあります。

しかし、コロナの影響で移動自体が制限される状況となりました。

せっかく移動を快適にするサービスがあっても、移動したい人がいなければ意味がありません。

このような状況での移動にあたり、ユーザーが気にする要素として、混雑状況があると思います。

混雑情報を事前に知れれば安心

特に電車やバスの混雑具合は、馴染みのない土地では知りようがありませんが、

ユーザのリアルタイムの位置情報から混雑度は判別できると思うので、そうなれば移動手段を検討する時の参考になります。

また、移動した先の目的地(観光地など)の混雑度合いは、下のGoogleマップの混雑情報を参考にできると思います。

これもリアルタイム位置情報から混雑具合を判断していますね。

ロビン
ロビン

ちなみにこちらの混雑状況はある日の「東京ディズニーランド」のものです

これら移動中と目的地の混雑情報を連動させて、事前に把握することが出来れば、ユーザーの不安はある程度払拭されると思いますし、

コロナが収束した後も、混雑状況が事前に分かるのはユーザーにとって大きなメリットです。

まとめ

MaaSの大枠を理解することを目的として、MaaSの起源から現在展開されている具体的なサービス内容、

そしてコロナによって今後どのようなニーズが想定されるかを紹介してきました。

ポイントを整理してみると以下の通りとなりました。

MaaSを理解するポイント
  • 起源は2014年頃のフィンランドの首都ヘルシンキ
  • 自動車を含めた全てのモビリティが対象
  • 鉄道各社はシームレスな移動を実現するアプリを提供している
  • コロナ禍を機に混雑情報が加わったサービスの需要が想定される

自動車業界のトレンドとなっている「CASE」についても、今後調査を進めていきたいと思います。

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