【TSLA】株価が低迷するテスラの今後の見通しは明るいのか?

2020年に株価が数倍に跳ね上がったものの、翌年2021年に入りその勢いが失われてしまっている、
イーロン・マスク率いる電気自動車メーカーのテスラ【TSLA】

テスラは人気銘柄なだけあり、その動向に多くの投資家が注目していると思います。

ロビン
ロビン

そういう私もテスラ株【TSLA】を保有する個人投資家の一人です

テスラ車の販売台数は好調な一方で、中国でテスラ車のブレーキ不具合のクレームがあったり、アメリカでテスラ車の死亡事故があったりなど暗いニュースがあります。

また、テスラの株はバブル状態にあり今テスラへの投資は控えた方が良いと言う投資家も多いですよね。

しかし、私は以下の理由でテスラの【TSLA】の今後の見通しは明るいと考えており、これからもテスラ株保有を続けるつもりです。

テスラの未来が明るい理由

①テスラ車の安全性の向上
②EVの低コスト化
③エネルギー事業へのスピンオフ

テスラ株を保有するから検討中の方には参考になる情報かと思いますので、良ければご覧ください。

テスラ車の安全性が向上している

直近のアメリカテキサス州で起きた死亡事故による影響でテスラの株価は前日比で一時-6%も下落しました。

「テスラ車の自動運転が上手く機能しなかったのでは?」という心理から、今後販売台数が減少し株価が下がるだろうと考え、テスラ株を売りに走った投資家が多かったのだと思います。

しかし、事故発生数日後のイーロン・マスクのツイートによると
「これまで回収された記録からは自動運転支援システム「オートパイロット」が有効になっていなかったことが示されている」と述べています。

つまり、今回の事故はテスラ車のオートパイロットの不具合によって生じたものでなく、運転者側に責がある可能性が高いということが明らかとなりました。

テスラの自動運転技術

イーロン・マスクも「オートパイロットを作動させたテスラ車が事故を起こす確率は、平均的な車の10分の1に近づいている」と述べている通り、自動運転技術に自信を見せています。

ロビン
ロビン

ちなみにテスラの言うオートパイロットは「完全自動運転」でなく、人間の監視を必要とする「自動運転支援システム」です。

また、このブログでもよく取り上げている、キャシー・ウッド氏が率いるArk investは、テスラが5年以内(2026年まで)に完全な自動運転車を実現する確率を50%と試算しています。

テスラ車の販売台数は現在のところ順調で業績も上向いているため、自動運転技術に回す開発費も潤沢にあることでしょう。

安全性の高い「完全自動運転」のテスラ車が普及する日も近いのではないでしょうか?

EVの低コスト化が進んでいる

2020年9月の「バッテリーデー」で、テスラは3年以内に2万5000ドル(約286万円)のEVを製造する計画を発表したとのこと。

現在(2021/4時点)のテスラで最も安い「モデル3」の国内価格は429万円から717万と言われています。

つまり、今最も安いモデルより約55%もさらに安いEVを計画しているということなので驚きです。しかも3年以内に。

ロビン
ロビン

そこまで安い完全自動運転のEV車が登場したら、日本車は太刀打ちできないですね・・・

低コストのカギは新型電池「4680」

Bloombergによると、この低価格な電気自動車を実現する鍵が、日本が誇る電機メーカー「パナソニック」が開発している新型電池「4680」と言われています。

新型電池「4680」

4680とは直径46ミリメートル、長さ80ミリメートルの円筒形電池の寸法を指し、EV生産の低コスト化と航続距離のバランス最適化を目指すテスラが考案した。

新型電池「4680」 出典:Tesla Youtube

電池の大型化により1本当たりの容量を従来電池の数倍に増やしつつ、車体に組み込む際の工数削減などが可能になると言われています。

ロビン
ロビン

数千本必要だった電池が数百本に減るようです。それでも多い気がしますが・・・

韓国のLG化学も新型電池「4680」の生産を目指しているようなので、これから電池の大容量化の競争が激化していく流れになるのではないでしょうか?

エネルギー事業へのスピンオフ

テスラ【TSLA】と言えば電気自動車というイメージが先行しがちですが、実はそのバッテリー技術を活かしたエネルギー事業も展開しています。

現在展開しているエネルギー事業の中身を見てみると、電気自動車の開発で得たバッテリー技術を上手くスピンオフして活用していると感じました。

家庭用蓄電池「Powerwall」

家庭用蓄電池「Powerwall」 TSLA公式

太陽光発電による余剰電力や系統から電気を蓄電し、電力網の停電を検知すると、自動的に自宅へ電気の供給を開始する蓄電池です。

ロビン
ロビン

地震が多く停電の可能性が高い日本には向いていますね。

太陽光発電のみでなく、一般の電力系統からの電気も蓄電可能でもちろんテスラの電気自動車の充電も行うことができます。

太陽光発電というクリーンエネルギーのみで電力を賄うことができるため、時代の流れ的にも普及しやすい方向にあると言えそうです。

さらに、アプリによって太陽光発電の発電量や電気の消費量をリアルタイムでモニタリングできるというのがEVメーカーらしい発想だと思いました。

ロビン
ロビン

「CASE」のコネクテッド領域と相性が良さそうですね

ちなみにコネクテッド領域についてはこちらの記事で紹介しています。

大型蓄電システム「Megapack」

大型蓄電システム「Megapack」 TSLA公式

バッテリーモジュールやサーマルシステムなどが統合されており、設置が簡単でカスタマイズも出来る産業用の大型蓄電システムです。

内蔵されたソフトウェアによって設置条件に適した電力管理を行うのが特徴でこれによりランニングコストを低減させることが出来ます。

電力源より省エネに目を向けるべき?

最近は脱炭素だったり、クリーンエネルギーだったり、電力の源に着目しがちですが、そもそも必要な電力を減らす省エネの観点の方が大切な気がします。

最終的なユーザーが省エネの意識を持つことは大事ですが、発電してから蓄電池までの送電技術やテスラのような蓄電技術がもっとフォーカスされてもいい気がします。

まとめ

株価低迷中のテスラの今後は明るい理由について技術的な観点からご紹介しました。

改めてまとめると下記の通りです。

テスラの今後が明るい理由
  • 自動運転技術によりテスラ車の安全性はさらに向上する
  • 新型電池の普及によりEVの低コスト化が進む
  • エネルギー事業へのスピンオフが加速する
ロビン
ロビン

太陽光発電から家庭用蓄電システム、電気自動車と生活に身近な製品を取扱うテスラ。1家に1台テスラ製品がある将来も近いかもしれません

ちなみにテスラと言えば最近ビットコインに多額の投資をしていることでも話題となっています。興味のある方は合わせてこちらの記事もご覧ください。

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