このようなお悩みにお答えします。
私はこれまでエンジニアとして2回大手企業への転職を成功させた実績がありますが、結論から言うと、下の9つのステップを順番にかつ正しく行うことで転職活動で失敗するリスクを大幅に下げることが出来ます。
この記事では、私の実体験をベースに転職活動の最初から最後まで、注意点やテクニックなども踏まえながら丁寧に解説していきます。
これを見れば、転職活動の全体像が把握できると共に、転職活動の落とし穴についても正しく理解できると思います。
転職を検討している人、転職活動中だけどうまくいっていない人はぜひご覧ください!
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転職の軸を決める
転職活動における最優先事項は転職の軸の設定です。
ここではなぜ転職活動の軸が大事なのか?また具体的な軸の作り方について紹介します。
転職の軸が最優先な理由
転職の軸を最優先としているのには以下2つの理由があるからです。
それぞれ具体的に解説します。
満足のいく転職をするため
今抱えている仕事の不満が解消されれば、満足のいく転職といえます。
しかし、意外に思われるかもしれませんが、転職活動中は自分を見失い本来求めていたものとは違う方向に進んでしまうことがよくあります。
最初に転職の軸を固めておかないと
・気づいたら希望とは異なる求人に応募していた・・・
・内定をもらってから希望と違うことに気づいた・・・
なんてことが本当によくあります。
満足のいく転職、成功したと思える転職をするために最初に転職の軸を決めてください。
効率的に転職活動を進めるため
転職の軸が決まっていないと、エージェントから紹介される求人に応募しまくるなど、無駄打ちがやたら多くなってしまいます。
そうなると忙しく時間がない中で、1社1社にかけられる時間は減り結果、職務経歴書を脳死で使いまわすことになってしまいます。
そして丁寧に求人を見る時間がとれないので、なんとなく名前を知ってる有名企業にだけ応募することになりますが、有名企業は就活以上に競争倍率が厳しいです。
書類選考の通過率が悪くなり、数は打つけど打率が悪いので結果的に効率が悪いということに気が付きます。
非常に時間をロスしてしまうので最初に転職の軸を決めておくことをオススメします。
具体的な転職の軸の作り方
具体的な軸の作り方については、【最優先】転職活動の軸の作り方と例を解説!「軸ずらし転職」とは?で実例を交えて紹介しています。
転職活動をより効率的に満足のいく形で進めたい方は最初に転職の軸を決めることをオススメします!
転職エージェントサービスに登録する
転職活動を効率的に進めたいなら転職エージェントは使うにこしたことはないです。
ここでは転職エージェントサービスと転職者の目線から見た転職エージェントのメリット・デメリットについて紹介します。
転職エージェントサービスとは?
新卒の就活と違い、社会人の転職は働きながら活動を進めるのがセオリーです。でも働きながら各企業にエントリーしたり面接日程の調整をしたりするのは大変ですよね
その代行を行ってくれるのが、転職エージェントサービスになります。
転職エージェントサービスに登録したら、基本的に担当者(エージェント)が1人つきます。そして、そのエージェントが転職者と企業の間に入り、下記のようなサービスを提供してくれます。
転職エージェントの仕組み
様々な面で転職活動をサポートしてくれる転職エージェントサービスですが、基本は無料で利用することが出来ます。
無料なのにビジネスとして成り立つの?
エージェントへの報酬は、候補者の入社が決まれば年収条件の3割程度がエージェントに支払われるシステムとなっています。
どれくらいの人が使っているの?
転職サイト比較Plusで公表されている、22歳から39歳の男女460人を対象に転職サービスの利用状況に関するアンケート調査(2020年実施)をみると、全体のおよそ2割が転職エージェントを活用しています。
全体の2割というとあまり多くない印象ですが、求人の質という点で転職エージェントを活用しない手はないです。
一部では、「転職エージェントは信用できない」という声があります。【実態調査】転職エージェントが信用できないの3つの理由を解説で紹介しているのでぜひご覧ください!
転職エージェントのメリット・デメリット
転職エージェントのメリット・デメリットは挙げればきりがないですが、重要なポイントのみに絞ると下のようになります。
詳しくは【2割が利用】転職エージェントの仕組みと活用のメリット・デメリットで解説しています。
これを見ればなぜ転職エージェントを使った方がよいかがご理解頂けると思います。転職活動を効率よくスムーズに進めたい方はぜひご覧ください!
キャリアの棚卸しを行う
下でご紹介する5つのステップをふむことでキャリアの棚卸しができます。
ここでは職務経歴書や面接対策につながるエンジニアの向けのキャリアの棚卸しの方法について紹介します。
エンジニア向けキャリアの棚卸しの方法
私の転職活動の実体験をもとに、エンジニアのキャリア棚卸しのやり方をまとめました。基本的に下の流れの通り進めて頂ければ、キャリアの棚卸しができます。
やったことを思いつく限り書き出す
これまで自身が携わった業務を思いつく限り書き出してください。この段階でどれだけ仕事内容を書き出せるかで応募可能な求人数が変わってきます。
数字を入れる
書き出した業務内容に数字の情報を足してください。数字が入ると内容がより具体的な印象となります。
参加人数やプロジェクトの期間を書けば、そのプロジェクトの規模感が伝わります。取り扱っていた製品の大きさや年の出荷台数などを書けば、製品の規模感が伝わります。
成果をつけたす
数字の情報をいれた仕事内容に成果をつけたしてください。成果が書かれていると内容にぐっと説得力が増します。
理想は〇日の工数削減、〇%のコスト削減、〇台のノルマ達成など数字であらわせる実績ですが、実績がなくても大丈夫です。
対外折衝がメインの業務だった場合、例えば、「客先から評判を得た」や「関係先から感謝された」なども立派な成果といえます。
外国語の実務経験を書く
多くの会社で語学力はアピールポイントになります。特に英語や中国語の実務経験です。
海外駐在や海外出張、英語でのテレカンやプレゼン、メールなどなど外国語を使用した経験があれば書き出してみてください。
スキルの抽出と使用ツールの確認
これまでに書いた仕事内容や経験からスキルの抽出と使用ツールの確認を行ってください。使用ツールの確認はCADや解析ソフトなどのツール名と使用期間を書いてください。
スキルの抽出に関しては少し工夫する必要があります。より幅広い求人にアプローチできるようにスキルは変換してかくのがコツです。なぜなら、製品がどのような要素や技術で成り立っているかは、専門外の人には伝わりずらいから。
詳しくは【誰でもできる】転職活動におけるキャリア棚卸しの5つのポイントで解説しています。
これを見れば具体的なキャリアの棚卸しのやり方をご理解頂けると思います。転職活動を効率よく進めたい方はぜひご覧ください!
転職エージェントと面談する
転職エージェントとの面談では主に次の3つ転職の軸・これまでのキャリア・転職理由について聞かれます。そして面談は1週間後のオンライン面談にしてください。
ここでは面談内容や事前準備の必要性、なぜオンライン面談をすすめるかについて紹介します。
転職エージェントとの面談で聞かれる内容
転職エージェントとの面談では主に転職の軸・これまでのキャリア・転職理由について聞かれます。
転職の軸の決定とキャリアの棚卸しが面談前にできているとより内容の濃い面談ができます。転職理由に関しては事前に整理していなくても、面談の中でエージェントが内容を整理してくれます。
ぜひ本音ベースで話してみてください。
エージェントとの面談は1週間後にする
転職エージェントに登録するとまずは面談の日程調整になりますが、エージェントとの面談は1週間後以降にしてください。なぜなら事前に履歴書と職務経歴書の送付を求められるからです。
履歴書は1日もあれば作ることができますが、職務経歴書の作成には時間がかかります。
このため、面談の日程調整をおこなう際は、職務経歴書作成のため1週間程度余裕をもたせるのがよいと思います。
面談方法はオンライン面談がよい
面談方法の選択肢として、直接対面、オンライン面談、電話面談が与えられると思います。今はコロナの影響で直接対面は対応していないことが多いので、選ぶならオンライン面談が良いです。
私が電話面談でなくオンライン面談をすすめる理由は3つあります。
詳しくは【最初が肝心】転職エージェントとオンライン面談する3つのメリットで解説しています。
これを見れば転職エージェントとの面談をより有意義なものにできると思います。転職活動を効率よく進めたいと思う方はぜひご覧ください!
履歴書・職務経歴書を作成する
履歴書と職務経歴書は基本的にテンプレ通りでOKというのが私の考えです。
ここでははじめて履歴書や職務経歴書を作成する人に最低限の知って欲しいポイントについて紹介します。
履歴書作成のポイント
履歴書は住所や名前などの個人情報や学歴・職歴などのプロフィールを簡単に紹介する書類です。
一般的な記載項目は以下の通りです。
履歴書作成のポイントは、エージェントから送られるテンプレ(Excelが多い)を利用し記入例通り書くことと空白期間を作らないことです。
1つのエージェントで作成すれば他のエージェントで使いまわすことが可能です。
職務経歴書作成のポイント
職務経歴書はこれまでの業務内容やスキル・経験を詳細に紹介する書類です。自己PRもここで記載することができます。
一般的な記載項目は以下の通りです。
転職エージェントサービスに登録したら、履歴書と同じくエージェントとの面談までに用意するように言われます。
職務経歴書作成のポイントは、エージェントから送られるテンプレ(Wordが多い)を利用し、記入例通り書くことです。
20代の場合は大学時代の研究テーマや公開論文なども職務経歴に記載する(400文字程度)ことをおすすめします。
なぜなら20代の転職ではポテンシャルも考慮されるので、業務で関わっていない分野でも大学で触れていればある程度素養があると見なされ、書類が通る可能性があるからです。
また、場合によっては下記のようなプラスアルファの情報をつけ足すことも有効です。
詳しくは【まとめ】20~30代向け転職の履歴書・職務経歴書のポイント歴書のポイントで解説しています。
これを見れば、まず間違いない履歴書・職務経歴書が作成できると思います。転職活動を効率よく進めたいと思う方はぜひご覧ください!
求人へ応募する
エンジニアの応募数の目安は通常の場合15~20社程度です(不況の場合は100社超すこともある)
また、面接をうける覚悟がある求人のみ応募してください。
ここでは転職エージェントを活用した求人への応募方法や応募数の目安、応募時の注意点について紹介します。
求人への応募方法
転職エージェントサービスに登録し転職エージェントとの面談を経て紹介求人の方向性が定まったあとは、転職エージェントから紹介してもらった求人に応募していく流れとなります。
就職活動の時は企業ごとにエントリーシートを作成しコーポレートサイトを通じてエントリーする必要がありましたが、
転職活動では基本的にエージェントが紹介してくれる求人を見て、その中から応募したい求人があれば「応募する」のボタンをポチれば終了です。
エンジニアの応募数の目安
エンジニアに限っていうと経験・スキルがマッチしている求人については、内定までの応募数の目安は15~20社です。しかしコロナのような不況時では30社応募して1社も書類が通らないこともあります。
私がコロナ中に転職活動をしたときは、エージェント各社の紹介求人への応募総数は100社を超えました。
これは不況で企業が出す求人数が減る一方で、失業もしくは将来に不安を感じた求職者が増えた結果、採用倍率が上がり転職活動が難しくなったためです。
求人応募時の注意点
求人の応募時の注意点としては、面接を受ける覚悟がある求人のみ応募することです。なぜなら応募後の面接辞退は原則NGだからです。
応募して書類が通ったのに面接を受けずに辞退するというのは、企業側にも迷惑がかかります。このため、書類が通過したら面接までは受けてくださいというのが、基本的なエージェント側のスタンスです。
詳しくは【不景気】転職活動の応募数の目安と100社以上応募するときの注意点社応募した理由と面接辞退の連絡で解説しています。
企業への応募となると少し尻込みしてしまう方もいるかもしれませんが、これを見れば、応募時の不安が解消でき転職活動を効率よく進めることができますので、ぜひご覧ください!
面接を行い内定を勝ち取る
転職活動では面接に進んだ時点で採用される可能性は8割以上と高いので、そこまで念入りに面接対策をする必要はありません。
ここでは、エンジニアの面接の通過率が高い理由や面接前にしたい最低限の準備、中途採用の面接でみられるポイントについて紹介します。
転職活動で面接の通過率が高い理由
エンジニアの場合、転職活動での面接の通過率はかなり高いです。エージェントに聞いても面接の通過率は8割くらいとのことでした。
理由としては書類選考の段階で求人に対するスキル・経験のマッチングを厳格に見ていることが考えられます。
転職活動においては、即戦力が期待されるので、人柄も重要ですがそれ以上にスキル・経験のマッチングを見られ、書類選考のハードルがかなり高いです。
つまり転職活動において書類選考対策(職務経歴書)がかなり重要と言えます。
面接前の最低限の準備
転職活動では面接の通過率が高いのでそれほど力を入れる必要はないと考えていますが、面接前の最低限の準備は必要です。
面接でよく聞かれる以下のオーソドックスな3つの質問については、それぞれ1分間程度で回答できるように準備しておいてください。
中途採用の面接で見られるポイント
エンジニア(技術職)以外の職種も含めてこれまで10社以上中途採用の面接を受けてきた感覚では、中途採用の面接では以下3つのポイントを見られています。
特に3つめの「やりたいここと企業が求めていることにずれはないか」という点が最も重要視されていると感じました。
面接について、詳しくは【まとめ】転職の面接準備と流れを徹底解説!よく聞かれる質問や通過率などで解説しています。
面接から内定までの流れをイメージできれば転職活動をより効率よく進めることができますので、ぜひご覧ください!
退職交渉を行う
人によってかなり難航したりストレスを感じてしまう退職交渉ですが、退職交渉は(わ)割り切り(き)毅然とした態度(え)円満を意識してすぐに始めることが大切です。
ここでは退職交渉が難航する理由、退職交渉のタイミングや切り出し方について紹介します。
退職交渉が難航する理由
多くの場合は上司に退職したいと告げると引き止めにあいます。仮に直属の上司が転職に理解のある人格者だったとしてもほぼ間違いなく1度は引き止められます。
なぜなら上司は立場上引き止めるしかないからです。
また、部下の退職は上司としても面倒くさい問題です。特に忙しい職場であればまともに取り合ってもらえず後回しにされ、退職がずるずると後に伸びてしまうことがあります。
このため退職交渉は、引き止められてもブレない信念をもち主体的に上司に働きかけることが大切です。
退職交渉のタイミング
まずは直属の上司に告げるのが基本です。直属の上司を飛ばして先にその上に伝えてしまうと、直属の上司は「俺は聞いていない」とトラブルになる可能性があるので辞めましょう。
切り出す場所ですが、タイミングを見計らって上司にアポをとって人目につきにくい会議室などで伝えるのが良いです。退職というのは職場の士気にも影響するデリケートな問題なので直前まではなるべく周囲に悟られない方が無難です。
また今はあまりないと思いますが、アフターファイブの飲み会などで伝えるのはNGです。適当に受け流されたり、覚えてないと言われる可能性が高いから。
会議室などフォーマルな場所で、あらたまった態度で正式に伝えるようにしてください。
退職の切り出し方
まずは直属の上司に告げるのが基本です。直属の上司を飛ばしてその上に伝えてしまうと、直属の上司は「俺は聞いていない」とトラブルになってしまうので、辞めましょう。
切り出す場所ですが、上司にアポをとって人目につきにくい会議室などで伝えるのが良いです。
今はあまりないと思いますが、アフターファイブの飲み会で伝えるのはNGです。適当に受け流される可能性が高いから。
会議室などフォーマルな場所で改まった態度で正式に伝えることをオススメします。
退職交渉は「わ・き・え」でのりきる
退職交渉のポイントである(わ)割り切り(き)毅然とした態度(え)円満についての詳細は【トラブル回避】難航する退職交渉をのりきる3つのポイントと切り出し方で解説しています。
これを見れば、退職交渉をスムーズに乗り切れる方法が分かります。転職活動を効率よく進めたい方はぜひご覧ください!
引継ぎを行う
引き継ぎの方法に正解はなく必要期間は長くても1ヶ月程度となります。
正解はないと言うと元も子もないので、ここでは、私の実体験をベースに失敗しない引き継ぎの具体的な方法について解説します。
引継ぎに必要な期間
職場の忙しさにもよりますが多くの場合、転職活動の引継ぎにかかる期間は1か月以内が目安です。
転職先への入社日から逆算すると、引継ぎは1か月以内で終わらせないと有休が消化できなくなってしまいます。
このため、退職の意思を固めたら退職交渉と並行して引継ぎ作業にとりかかるようにしてください。のんびりしていると「引継ぎが間に合わない」なんてことになりかねないので注意してください。
パターン別の引継ぎ方法
引き継ぎには主に2パターンあります。後任者が決まっている場合と後任者が決まっていない場合です。私はどちらも経験しているのでそれぞれに適した引き継ぎ方法を紹介します。
後任者が決まっている場合は、以下の流れで引継ぎを進めます。
一方で、後任者が決まっていない場合は、基本的に後任者がいる場合と同じ流れですが、③資料を見ながら直接指導が行えません。
このため、引継ぎ資料をより分かりやすく丁寧なものに仕上げる必要があります。
引継ぎ資料作成のコツは【間に合わない】退職時のパターン別の引継ぎ方法と引継ぎ資料の作り方で解説しています。
これを見ればスムーズに引き継ぎを進められると思いますので、スケジュール通りに転職活動を進めたい方はぜひご覧ください!
まとめ
ここまで転職活動のスタートからゴールまでを解説し、なんとなく転職活動の全体像をイメージして頂けたかと思います。
改めておさらいしますが、転職活動を失敗したくない人は以下の9ステップを順番に進めてください。
私のエンジニアとしての転職活動の実体験ベースでご紹介していますが、他の職種でも基本的には同じ流れとなります。
この記事が少しでも皆さんの転職活動の参考になれば幸いです。
みなさまの転職活動が上手くいくことを切に願っております!
・転職したいけどなにから始めたらいいの?
・ 転職活動が思うようにうまくいっていない・・・